感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
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閻魔は元インドの死の神ヤマで、中国に地獄説が入った際、官服を着て道教の神の一員になった。インド由来の地獄は、中国の官制を模した泰山地獄や鄷都地獄に改編された。こうしてできた中国の冥界は社会の陰画ともいえ、冥吏のミスで死者にされた人が甦る話や、死後に別の何かに転生する話もある。日本の地獄はひたすら恐ろしいが、中国の地獄は功利的な処世術が通用するため怖さがやや軽減されるように感じた。賄賂や人脈にはうんざりするが、目連救母の話からは、鬼太郎の地獄巡りや地獄マラソンを思い出す。地獄にも人情が通用する話は感動的だ。2025/11/23




