内容説明
進化論は信仰か科学か?科学の仮面をかぶり、復活した反進化論法。大統領選挙をも巻き込む創造論者たちの政治的野望を打ち砕くべく、進化論争の渦中から放たれた啓発の書。
目次
第1章 創造論の復活
第2章 アメリカと科学―親密なのか犬猿の仲なのか
第3章 化石の記録と生命の歴史―さらに単純な予言
第4章 生物はいかに進化したか―進化学説の進化
第5章 科学の方法と時間の概念
第6章 生命の起源と歴史
第7章 創造論、宗教、政治
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
【セント】ral_island
5
【進化論は信仰か科学か】日本人的感覚で言えば当然後者ですが、海外では難しい問題のよう。「主が7日間で創造されたのだから数億年かけて進化したはずがない」。実際、テネシー州ほか複数の州で創造論を脅かしてはならないと法で定められ、進化論裁判とはつまり、進化論を教えた教師を被告に展開されたもの。トンデモ理論にしか聞こえない創造論者の主張は意外なほど強かった。共有できない感覚を見たという意味では貴重な読み物でした。原書は1982年刊。30年が経過したいまではどうなのだろう。2016/03/23