内容説明
緯書は迷信でもなければ、異端の書でもない。れっきとした儒教の思想の流れである。それは、漢代の時代思潮を代表し、それ以降の中国思想にも、深く根をおろしているのである。
目次
プロローグ 中国思想は正確に理解されているか
第１章 漢代思想の流れと緯書
第２章 道教の形成と讖緯思想
第３章 中国の神秘思想と科学
第４章 陰陽五行思想の形成と展開
第５章 中国革命の特異性
第６章 緯書の成立とその種類
エピローグ 中国思想研究のこれからの課題
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さとうしん
5
著者は緯書の研究で名高いが、緯書だけでなく、馬王堆帛書を資料にしながら天文占について解説したり、天文占と兵書との関係、陰陽五行思想と漢方との関係に言及したりし、タイトル通り古代の神秘思想全般についての概説となっている。2017/11/28
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