内容説明
本書は、第一線のトランスパーソナル心理学者、ニューサイエンスの旗手、霊的伝統の体現者が一堂に会し、トランスパーソナルな視点から、古代の叡智と現代科学を統合する新たなパラダイムを提唱する。第7回トンスパーソナル国際会議〈1982年、於ボンベイ〉の熱気あふれる講演集。
目次
東洋と西洋―古代の叡智と現代科学(スタニスラフ・グロフ)
トランスパーソナルな視座(フランシス・ヴォーン)
両性具有のヨーガ(ジューン・シンガー)
ユングの能動的想像―西洋の瞑想の一技法(セシル・E・バーニー)
精神生理学と健康―パーソナルとトランスパーソナル(アリス・M・グリーン)
西洋のサイコセラピーにおける東洋の瞑想(クラウディオ・ナランホ)
新しい世界観―東洋の叡智と西洋の科学に統合に向けて(フリッチョフ・カプラ)
形態共鳴(ルパート・シェルドレイク)
脳機能に関するホログラフィ仮説―合流する心(カール・プリブラム)
役割モデルと人間の発達(ジョセフ・チルトン・ピアス)
仏陀の微笑―パラダイムの展望(ジャック・コーンフィールド)
クンダニリー―内なる宇宙エネルギーの目覚め(アジット・ムーケルジー)
自分の心を理解する(スワミ・ムクターナンダ)
傷つくまでの愛(マザー・テレサ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gotoran
17
興味深々のトランスパーソナル心理学関連図書であることから、本書を。1982年、インド(ボンベイ)で開催された第7回トランスパーソナル国際会議講演の纏め。講演者には、編者(当時のITA会長)のS.グロフ、F.カプラ、R.シェルドレイク、K.プリグラムに加えて、(インドであったからか)M.テレサも。特に、近代インド聖者の1人と云われているS.ムクターナンダが心とは何かについてインド叡智観点から論じている「自分の心を理解する」が非常に興味深かった。また巻末の読書案内が有難い。2013/08/16
arisa
0
東洋と西洋の知の架け橋としてのトランスパーソナル心理学を近代科学やヨーガなど様々な視点から扱った講演集。シェルドレイクの形態形成場理論において、行為の蓄積が種に普遍的なパターン構造を決めていくというところに「集合的阿頼耶識」という言葉を想像した。2022/01/21