内容説明
ルネッサンス以降の〈知〉が犯してきた過ちは、いまや西洋文明を終末へとかりたてている。必要なのは〈真の伝統精神〉の復興である。…西洋の知のあり方を否定し、近代オカルティズムの隆盛を批判したルネ・ゲノンの洞察は、半世紀を経た今日、さらに深い意味をおびてここに蘇る。
目次
暗い時代
東洋と西洋の対立
認識と行動
聖なる学と俗な学
個人主義
社会的カオス
物質的文明
西洋の侵略
若干の結論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
8
失われた智恵、反近代、オリエンタリズムと十九世紀末オカルト理論が展開されているが、同時代の他のオカルト、神智学とか心霊術に対しては批判的なスタンスを取っている。ただこの本は全編が近代批判、特に質より量を重んじる大衆化に異を唱えるのに終始しているため、以前読んだ「世界の王」よりはわかりやすくオカルト成分も薄目。あと後書きが良くまとめられてわかりやすかった。2011/06/14
mittsko
6
【書きかけ】ゲノンの勉強のためにとご紹介いただいた一冊…(。・ω・。) 原著1927年、邦訳1986年 相変わらずボクには、ゲノンの重要性がよくわからないままだ…(´・ω・`) 過剰評価されている面がつよいとは思うが、なぜあそこまで過剰に評価されうるのか、それすら上手くつかめないままだ くじけず学ぶのみ なお、ゲノン紹介者として有名な訳者・田中義廣氏による「解説 ルネ・ゲノン 失われた伝統を求めて」全46頁が大変充実している…!ゲノン入門に最適2020/03/12