感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
(C17H26O4)
43
ジッドゥのファンの友人にきっかけをもらって。タイトルにどこか見覚えがあるような気がしていたが、『日記』をわたし積んで持っていた。(思い出したときは心底驚いた。)優先順位はあるかを訊くと、ない!と云うので手元の『日記』を先に読んだ。わたしにはそれでよかった。書かれていることは大体同じなのだけれど、この『瞑想録』の方は文章が固い感じがして少しとっつき難かったから。自然描写の素晴らしさに一瞬で引き込まれ、周囲の音がすっと消えていく感覚になるのはどちらも一緒。視界が開け心がしんとなる。深く息を吸って吐く。厳しい。2021/09/17
kanaoka 57
8
自ら神智学協会の救世主であること、そして、全ての宗教的権威を獄舎になるものとして否定したクリシュナムルティ。 彼の本との出逢いは30年前であるが、当時の私は、ただ静謐さと知性を感じるのみだった。今、初めて霧は晴れ上がり、単純で直接で明解な真理へのアプローチが示される。 正見と自由こそが必要である。幸福はその原因とともに消え去り、そこに不安や苦痛が生まれる。自由を求めるところに束縛がある。思考の束縛を正しく見ること。どんな荷物も携えず、軽やかに何の努力もせず、ただ一人美と愛を携えて旅をしなければならない。2015/10/31
syachi
4
難しい!自分の持ってる判断基準で物事を見ることは必然的に決められた定規で測ること、また範囲に軛をかけロープの範囲内でしか見ることができなくなると。判断を捨てあるがままを見ることができれば軛はなくなりどこまでも一つになるのか?また読んでみなければ。わからないなりに風景の描写が美しいのもポイントか。2015/08/23
つきもぐら
1
「そのような言葉なき美に出会うために精神がしなければならない旅こそは瞑想に他ならない」瞑想について書かれた本です。瞑想的に生きることのできた人のエッセイともいえます。人生観世界観の横溢は孤独な読書時間に湧き水のように洗練な精神を与える、紋切り型とも思える実感がリアルに体験できる一冊。個人的にソロー「森の生活」リンドバーグ「海からの贈り物」キマラー「コケの自然誌」などと同列の情感エッセイです。瞑想的な読み書きの力場があるとよいと思いました。実はまだ読了していないのですがとてもよい本なので書きたいかなと。2019/03/21
ulrichi
1
巻末の資料『星の教団解散宣言』素晴らしいです。2013/05/19
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