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内容説明
久世梓織は数日前に、たった一人の肉親である祖父を亡くしていた。死因は自殺。唯一の理解者である祖父が、自分を独り残して死んでしまう事はあり得ない。そう思った梓織は、同級生の伊月と共に、祖父の本当の自殺の理由を探し始める。そんな中、天網のヤヨイが担当することになったのは、梓織の祖父―久世勘治。死後、彷徨う魂の未練を断ち切らせて天に還す役目を持つ天網だが勘治は自分が自殺した理由がわからないという。天網として救済すべき勘治の魂は、死の直前の記憶を失っていたのだった―主題「フレームレート・ディスシンクロニー」に加え、天網ヤヨイの誕生秘話、短編「少女のウタ」も収録した待望の第2巻!!
著者等紹介
未乃タイキ[ミノタイキ]
映像作家。webを中心に企画・脚本・キャラクターデザイン・映像制作など幅広く活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤崎
2
今回は救いを忘れた魂と、救いを知らない子供のお話。そしてふと、梓織の「欠陥」に「理由」があることに・・・最近はわかりやすいトラウマとか原因もないままただ最初からそうだったってだけの「欠陥」が多い中、この因果に気づいた時「懐かしさ」を感じて。大切なものを、大切なままにしておくことの難しさ。感情が情報へと変わる、それは当然の変化で、だからこそ不条理に感じる。それでも、眺めているうちに、全てを思い出せないまま、それでもこれが自分のものだったと確かに繋がった時のような、そんな優しい懐かしさを救いに感じる作品でした2014/05/05
RVII
0
人の顔が認識できない孫と自殺した理由を忘れたお爺さんの話。孫らの話は青春モノっぽくて良かったんだけど、最後のお爺さんの自殺理由がちょっと納得いかなかったかな。あと、後ろの短編は短編なので感情移入する前に終わってしまい「イイハナシダナー(棒)」って感じで、ヤヨイの服装や鎌の補足や弟のその後がメインだった。2014/06/01
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