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内容説明
祭りになった絵師―絵金。無残絵、血みどろの向こうのノスタルジー。高知・赤岡の“絵金祭り”芝居絵屏風二十三点。
目次
浮世柄比翼稲妻―鈴ヶ森
花上野誉石碑―志度寺
花衣いろは縁起―鷲の段
伊達競阿国戯場―累
蝶花形名歌島台―小坂部館
鎌倉三代記―三浦別れ
蘆屋道満大内鑑―葛の葉子別れ
勢州阿漕浦―平次住家
伽羅先代萩―御殿
源平布引滝―松波検校琵琶〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
175
読み友さんに誘われて正解。こいつぁすげぇや!ますます実物を高知県赤岡町に行って自分の目で見て感じたいものだ。こんな祭りはかっこいい。情念と赤の色に心が持ってかれるようだ。人の心の奥底に有るモノを引きずり出されるような。実物はもっと凄いのだろうな・・そんな絵に取り込まれない様に。そんな感じ。2018/11/25
もい
3
結構凄惨な絵が多いのですが、力強く勢いがあって不思議と魅力的な絵です。祭りの日に蝋燭の灯りで観るというのも趣があってすごく良いと思う。 いつか本物を見に行ってみたくなりました。 2015/11/07
紅独歩
1
「祭りになった絵師」という副題にあるように、高知赤岡町では絵金の屏風絵を軒先に並べて蝋燭の灯で楽しむ。つい最近までその扱いはぞんざいで、雨が降っても先に提灯を片づけたほどだったという。現在は末永い保存と伝承を願って「絵金蔵」が作られたそうだが、今までのダイナミズムを損なわずに存続させる事については悩ましい部分もあるだろう。しかし、血塗れの絵の前で世代を超えた交流を愉しむという、奇跡のような時間と空間が、これからも引き継がれていって欲しいと願う。2014/02/15