内容説明
古代ローマの人々はいかにして愛しあったか。「愛」「セックス」「同性愛」「売春」とは、古代ローマではいったい何だったのか。果たして「猥褻」の概念はあったのか。古代社会の庶民たちが「落書き」に刻んだ生々しい「愛の日々」。ヴェスヴィオ周辺から発掘された碑文と絵画で構成された驚愕の「エロス」証言集。
目次
愛が欲しい
愛の女神ウェヌスのしるし
漁色
愛の懇願
出会いの場所
愛の決闘
愛は軍務のようだ
愛の自慢話
愛の戦い
愛の武器〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かんやん
27
子どもの頃、相合傘の落書きが流行ったことを思い出す。そういえば、ネットの掲示板なんて、便所の落書きみたいなものと言った人がいた。古代ローマ時代のものであっても、落書きはしょせんは落書きであって、そんなに面白いものではない。でも、大の大人が書いているんですよね。売春宿の落書きでは「私はここで多くの女とやった」そうでしょうね。「来た、やった、帰った」うまい!夫婦の愛や子どもの誕生まで、民家の部屋の壁に記念として記されている。「幼子は8月2日土曜日、夕暮れ時に生まれた」火山噴火の22日前のこと。2022/05/14
まー
11
グラディエーター2をレイトショーで見た帰りに絶対読もうと決めました ポンペイの遺跡から発掘された愛に関する落書きを取り上げた本書、66p「もし元気ならどうでもいいわ。もし死んでたら、駆けつけるわ」は竹内まりやのシングル・アゲインを連想させる落書きは二千年前とは思えない2024/12/22
mosao82
2
飲食店と同じくらい売春宿があったポンペイに残る性的な落書きを紹介していく内容。スラングや方言、書いた人ミス、も考慮し邦訳されている。紹介されている落書きの全てに発見された詳細な場所が記してあるのでポンペイに行ったら是非探してみたい。しかし「○○はいくらでヤらせる」って落書きは時代を超えて不変なんだなぁ...2013/07/15
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