内容説明
２０世紀芸術のフロンティア“未来派”の全体像を明らかにする我が国初の本格理論書。
目次
第１章 未来主義の方法
第２章 未来主義のルーツ
第３章 １９１３年までの絵画と彫刻
第４章 文学および演劇
第５章 未来主義音楽
第６章 未来主義都市
第７章 フォトディナミズモと未来主義絵画
第８章 未来主義と女性
第９章 〈ラチェルバ〉
第１０章 戦中・戦後の芸術
第１１章 未来主義とファシズム―マリネッティとムッソリーニ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぜっとん
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これだけ爆発的な運動であっても腐敗してしまえば惨めなものであって。最後には矛盾に満ちて滅びていった。徹底することはいかにも難しい。未来派の志向した「運動」「ダイナミズム」そして、彼らが大衆への強いアピールを続けたこと。これらは今日、誤解され、「アヴァンギャルド」や「革新派」の一言の元に退けられる。しかしこの運動の本質をひとたび考えれば、口が裂けてもそんなことは言えなくなると思うのだけど。まぁ未来主義なんて現代日本で聞く単語でもないか。2011/10/16
