内容説明
1931年、パリ植民地博。バリ島歌舞団のヨーロッパ公演は、アントナン・アルトーら多くのアーティストを震憾させた。当時のリーダー、A.A.マンダラ(1905-1986)は、この島の20世紀を生き、バリ芸能の中心人物として世界中から慕われた。神々がまだ人の近くに住んでいた王国時代、オランダ支配、次々と新しい芸能が生まれた30-50年代。インドネシア独立、そして現代…。本書は、マンダラ翁たちの“語り”と約80点の写真が織りなすBALIのモンタージュである。
目次
マンダラ翁の語り 1905―1950(王国時代が終わるころ;楽団結成;バリの外へ;さまざまな花が咲いてこそバリ)
4人の仲間たちの語り(古典を踊る〈ニ・クトゥットゥ・ルナン〉;踊り子修業〈ニ・チャワン〉;異色の芸能村タガス〈イ・マデ・グリンダム〉;サボ村の芸能事情〈イ・グスティ・ラカ。〉)
マンダラ翁の語り 1951―1986(世界を巡る;プリ・カレランの暮らし;私は思う)
マンダラ翁の死(霊媒を通じてマンダラ翁と語る)
-
- 洋書
- DEPENDANCE