内容説明
交通事故損害賠償理論が、損害賠償実務を構築していると言っても過言ではない状況下、日々新たな問題点に直面します。これらの論点について、新しい次元から、学界および実務界の第一線でご活躍されている論者より有益な提言や意見を発表してもらったのが本書です。
目次
財団法人日弁連交通事故相談センターの現状と展望―ADRとしての発展を目指して
「40周年記念座談会」東京・大阪・名古屋の民事交通部における逸失利益算定・慰謝料算定の現状―三庁共同提言をふまえて
損害概念の変遷―判例における最近10年間の展開
責任主体をめぐる最近の問題
割合的認定論の法的構成―相当因果関係論の再構成
将来介護費―将来介護の日額
将来の介護費について
定期金賠償の動向と課題
「脳外傷による高次脳機能障害」―認定システムの充実に向けた見直しについて
トラウマ精神医学をふまえた間接被害者論〔ほか〕