内容説明
大阪刑事実務研究会は、大阪高等裁判所、同地方裁判所において刑事裁判の実務に携わっている裁判官の有志によって、昭和四〇年の発足以来、適正妥当な審理の実現を期し、互いの実務の向上に資する目的の下に、実務上生じる諸問題を取り上げて、共同研究を重ねてきた。本書は、「刑事証拠法に関する裁判例の研究」「証言と鑑定の証明力」の各シリーズとして、判例タイムズ誌上に連載してきた研究の結果を単行本化したものである。
目次
第1 刑事証拠法に関する裁判例の研究(証明(裁判所に顕著な事実とその証明の必要;立法事実の証明の必要性及び証明の方法 ほか)
伝聞証拠(伝聞法則の適用;被告人の応訴態度と法三二六条の同意 ほか)
科学的証拠(DNA鑑定の証拠能力・証明力;毛髪鑑定の証拠能力・証明力)
自白(黙秘権・弁護人選任権の不告知と自白の任意性;利益誘導と自白の任意性 ほか))