内容説明
明治時代をその主な活動期とする文人126名の書簡319通。型通りの候文からにじみ出る文人同士の交流、くだけて狎れ合っているかにみえる言文一致のやりとり、精一杯の生を真摯に見つめる緊張感ただよう文面。
目次
1章 世間も真ノ開化ニハなり兼候様子也(成島柳北)―福地桜痴から賀古鶴所まで(幕末‐)
2章 この病気にて命のみしかきは覚悟の事に候へとも(尾崎紅葉)―尾崎紅葉から島村抱月まで(明治27年‐)
3章 当方一人の与に語るへきなし(森鴎外)―森鴎外から坪内逍遥まで(明治30年‐)
4章 詩はたゞ詩の為めに存在するものにあらず(岩野泡鳴)―岩野泡鳴から岡倉由三郎まで(明治36年‐)
5章 余は隣り近所の賞賛を求めず。天下の信仰を求む(夏目漱石)―夏目漱石から二葉亭四迷まで(明治38年‐)
6章 兄さんは御病気で昨日から御入院だ(石川啄木)―石川啄木から内田魯庵まで(明治41年‐)
解説
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