内容説明
ユーラシア大陸に興った中国、イスラーム、西欧、そして日本という四つの文明の“接触”“衝突”そして“翻訳”の諸相を、西学東漸、ビザンツ帝国の崩壊と活版印刷術の発明、レコンキスタ、帝国主義と反ユダヤ主義、明治維新という激動の時代を背景に活写する。
目次
右が左で、左が右で―翻訳とは何か
第1部 東西文化交渉の胎動(大陸の東―イソップの東漸;西端の半島―イベリア半島の言語統一と“トレド翻訳学派”;海峡の東西―「言語少年」とアラビア語印刷)
第2部 文化の翻訳者たち(異文化をまたぐシャガール―なぜシャガールの魚はヴァイオリンと壁時計を抱えて空中に浮かんでいるのか?;翻訳された二葉亭四迷―遍在する「郊外」)
エピローグ 文化の翻訳あるいは周縁の詩学
著者等紹介
内田慶市[ウチダケイイチ]
1951年、福井県に生まれる。福井大学教育学部卒業、大阪市立大学大学院博士課程文学研究科中国文学専攻修了。現在、関西大学外国語学部教授。学位、博士(文学)、博士(文化交渉学)。専攻、中国語学、文化交渉学
鼓宗[ツズミシュウ]
1965年、神戸市に生まれる。慶応義塾大学文学部卒業、神戸市外国語大学大学院修士課程イスパニア語学専攻修了。現在、関西大学外国語学部教授。専攻、スペイン文学・ラテンアメリカ文学
柏木治[カシワギオサム]
1956年、和歌山県に生まれる。慶應義塾大学卒業、関西大学大学院博士課程文学研究科フランス文学専攻単位取得後退学。現在、関西大学文学部教授。専攻、フランス文学・フランス文化論
角伸明[カクノブアキ]
1956年、大分市に生まれる。大阪外国語大学卒業、早稲田大学大学院修士課程ロシア文学専攻科修了。現在、京都大学非常勤講師。専攻、十九世紀ロシア文学及び東方ユダヤ文化論
近藤昌夫[コンドウマサオ]
1956年、札幌市に生まれる。東京外国語大学外国語学部ロシヤ語学科卒業、東京外国語大学大学院外国語学研究科スラヴ系言語専攻修了。現在、関西大学外国語学部教授。専攻、ロシア文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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