内容説明
短編集『肉桂色の店』、『砂時計の下のサナトリウム』、ガラス版画集『偶像賛美の書』などをとおして、イメージ・言語のジャンルをこえた表象へと向かう独自の世界観をトータルに捉える世界初のモノグラフィ。ナチスに射殺されたポーランドの小説家/画家の全貌。
目次
序章 遡行から発展へ―シュルツ研究のこれまでと問題設定(本研究の目的;研究の背景と問題設定;先行研究;本論の構成)
第1章 自らを映すイメージ―初期ドローイングと『偶像賛美の書』(画中画と額縁―伝統への応答;マゾヒスト、あるいは自作自演の芸術家―マゾッホ『毛皮を着たヴィーナス』)
第2章 書物というトポス(絵による書物―『偶像賛美の書』;小説のなかの“書物”;イメージ、テクスト、書物)
第3章 物語/歴史と創作(物語祖型と反復;変身、あるいは形態学的メタモルフォーゼ;目から手へ)
結論 分かつ線から、混在しうる場所へ
著者等紹介
加藤有子[カトウアリコ]
1975年、秋田県潟上市に生まれる。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。専攻、ポーランド文学、表象文化論。現在、東京大学文学部助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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