内容説明
60年代演劇とはなんだったのか。アングラ演劇を支えたあの巨人たちと批評家たち、そして後続の演劇人と関係者が一同に会し、当時の躍動感を伝えつつ60年代の実態に迫る決定的保存版。
目次
1 創造者たちの証言(唐十郎が語る紅テント(唐十郎)
演出家の役割(蜷川幸雄)
「言葉への戦術」をめぐって(別役実)
運動としての演劇―演劇センター68/71をめぐって(佐藤信)
そして幕は閉じた(横尾忠則))
2 記憶と継承(コーヒーハウス・クロニクルズ―ラ・ママ実験劇場の半世紀;黎明期の寺山修司―映像作品の観点から;現在から見た六〇年代演劇)
3 批評家たちの証言(六〇年代演劇の軌跡と影響;アングラ演劇とはなんだったのか?;六〇年代演劇の歴史的位置と現在;アングラの「亡霊」)
4 六〇年代演劇を再考する(アングラの行方―運動、救済、革命;驚異の書物―六〇年代演劇の言葉を読む)
著者等紹介
岡室美奈子[オカムロミナコ]
1958年、三重県生まれ。アイルランド国立大学ダブリン校にて博士号を取得。専攻、現代演劇、テレビドラマ研究。早稲田大学文学学術院教授。Journal of Beckett Studies顧問
梅山いつき[ウメヤマイツキ]
1981年、新潟生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。アングラ演劇のポスター、機関誌をめぐる研究や野外演劇集団にスポットをあてたフィールドワークを展開している。また、雑誌『シアターアーツ』の編集部員として演劇評論を執筆する他、水族館劇場の制作もつとめている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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