内容説明
文学作品は“歴史”となりうるか。歴史資料/文学作品の背後にある“行為”を読み解き、新たな歴史解釈の方法論を提示する。
目次
第1部 講演(マザリナード 著述家、出資者、公衆;マザリナードと雑報―一六五二年、パリに流通した反ユダヤ文書群;「太陽王」時代における政治権力の無力さと全能の力;十七世紀におけるエクリチュールと行為―論争と論戦に関する研究のための方法論的展望)
第2部 論考(歴史と文学史の出会い―アラン・ヴィアラ著『作家の誕生』(注釈と批評)
「実践の形式」における「国家理性」から、ルーダンでの行為としての「国家理性」へ―歴史における時間の区分
ベンヤミン、「偉大なる世紀」そして歴史家―ひとつの仕事をふり返ること
過去を見る/見ない―メグレと口の固い証人たち)
より高度な方法意識の覚醒に向けて―クリスチアン・ジュオーの認識と方法(野呂康)
著者等紹介
ジュオー,クリスチアン[ジュオー,クリスチアン][Jouhaud,Christian]
1951年、リモージュに生まれる。現在、国立科学研究所(CNRS)研究指導官および、社会科学高等研究員(EHESS)指導教官を兼任。専門は歴史学、主に十七世紀、アンシアン・レジームの歴史。文学と歴史学の境界を探る独創的な視点と研究方法で知られる
嶋中博章[シマナカヒロアキ]
1976年、北海道に生まれる。関西大学大学院文学研究科史学専攻博士課程後期課程修了。文学博士。現在、京都産業大学非常勤講師。専攻、フランス近世史
杉浦順子[スギウラヨリコ]
1971年、愛知県に生まれる。神戸大学大学院文化学研究科博士課程単位取得満期退学。文学博士。現在、神戸大学非常勤講師。専攻、近代フランス小説
中畑寛之[ナカハタヒロユキ]
1968年、福井県に生まれる。神戸大学大学院文化学研究科博士課程単位取得満期退学。文学博士。現在、神戸大学人文科学研究科准教授。専攻、フランス近現代文学
野呂康[ノロヤスシ]
1970年、東京都に生まれる。東京都立大学大学院人文科学研究科仏文学専攻博士課程単位取得退学。文学博士。現在、武蔵大学非常勤講師。専攻、十七世紀フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
- 三国志