内容説明
世界各地で旅客機が墜落し、自動車や鉄道が動かなくなった。やがてこの異常事態は、石油を破壊するバクテリアが原因だと判明する。食糧が配給制になり、略奪が横行するアメリカで、CDC(疾病予防管理センター)の疫学者ジレットは、テロリストの犯行だとする緊急事態対策司令センターの参謀長と対立しつつ、バクテリアの発生源を突き止めようとする。が、彼の周囲には暗殺者の魔手が!衝撃のパニック・サスペンス巨篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
goro@the_booby
32
続発する飛行機墜落事故。やがて車も動かなくなり様々な機能が停止してくる。原因は石油を破壊するバクテリアによるものだった。物流が止まる、救急車、パトカーも来ない世界は50日で破滅を迎えるとうい石油版パンデミック。原因を突き止めようと奮闘する疫病学者ジレットだが思うように動けない。街は無法地帯と化してくる。自宅近くに飛行機落ちたのにあっさりでちょっと拍子抜けかな。もっと面白く出来るのではないかと残念。2016/03/12
youyou88
12
突然あちこちで飛行機が墜落し、自動車が動かなくなっていく。 調査の結果、石油がバクテリアに汚染され使用不可能になっていることがわかる。 石油が使用できなくなった世界のパニックを描く。 面白かった! 食糧危機が起こり世界は大混乱。 今でも石油を使用しているものは多いもんね。 産油国が一番困るかもしれんが。 詳しい感想はこちらで↓ https://ameblo.jp/harayou1223/entry-11384838695.html2024/02/05
かんとり
6
油井がバクテリアに侵され石油が使えなくなり、動力がなくなるというパニックサスペンス。 世界規模で暴動反乱が起こり、アメリカも軍と市民が銃を持ち戦い無法地帯と化す・・・ 話の規模はデカイが、活躍する病理学者と謎の殺し屋との駆け引きは、ちょっぴり小粒な感ですな。 でもまあ面白かった♪ あとがきで知ったが、ボブ・ライスの別名義の作品でした、どうりで口に会うわけだ^^2018/05/17
レイス
1
石油消滅といえば、009の「極北の幽霊」を連想。さておき、こちらは細菌だった。土中の細菌といえば「ハイドゥナン」を想起。さておき、こちらはSFではないのですごい感じはなかった。主人公にしろ暗殺者にしろ、いい師に出会うというのはまれなのでうらやましく思った。楽しく読めたけど、単純な話だったな。どうせなら、石油がなければどんな対処があるのかという前向きな技が見たかったな。2022/05/25
負け猫
0
あって当たり前の石油がなくなるとどうなるか。よくよく考えるとほんと恐ろしいお話。善と悪がはっきりして書かれているし、善であるジレット、悪のルイス、どちらとも心の中に師と仰ぐ人物の存在がいて、二人とももとから恵まれた環境で育った訳でないのに、こうも違うのかという対比も描かれている。家族を選んで家族を作ったジレットと、家族を持ちたかったルイス、なんだか最期は切なくなった。それにしても、混乱、略奪、カニバリズム・・・実際石油がなくなったらほんとにこうなるのかな。本当に恐ろしい。2011/06/02