イタリア・ファシズムの芸術政治

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イタリア・ファシズムの芸術政治

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  • サイズ A5判/ページ数 276p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784891768362
  • NDC分類 702.37
  • Cコード C0070

内容説明

“ファシズモの芸術”とは何か?政治権力による桎梏のもと、グラムシ、ゴベッティらの卓抜な批評によって浮上するモダン・アートの可能性/不可能性を、絵画・建築の豊富な実例を通して検証する。

目次

はじめに 「芸術政治」の展望と方法―アントニオ・グラムシに倣って
第1章 批評家と画家の行方―ピエロ・ゴベッティの絵画論
第2章 ファシズム芸術をめぐる葛藤―ジュゼッペ・ボッタイの文化政策論
第3章 美術史学の政治化―リオネッロ・ヴェントゥーリの美術論
第4章 批評と生への眼差し―エドアルド・ペルシコの建築批評論
第5章 ファシズム文化のための攻防―ジュゼッペ・ボッタイの芸術戦略論
おわりに 様式の不在から多面性へ

著者等紹介

鯖江秀樹[サバエヒデキ]
1977年、姫路市に生まれる。神戸市外国語大学外国語学部国際関係学科卒業、イタリア政府給費留学生としてローマ第二大学への留学を経て、京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了(人間・環境学博士)。専攻、近代芸術論、イタリア文化史。現在、立命館大学、関西大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kthyk

16
イタリアのファシズムは建築を利用して視覚的イメージを形成することに関心を払っていた。哲学者、文学者もこの時代のイメージやかたちについて、様々な関心がある。ペルシコの関心はサンテリアの紙上建築、それは芸術の社会的表明、大衆が美に参画する可能性。彼は芸術を社会関係というコンテクストのなかで、美学を批評する行為と読みかえ、芸術家を社会や歴史のなかに再布置する。建築とは建築家の構想、プラン、プロジェクトではなく、物理的な建造物。その建築は芸術の社会的表明であり、その伝搬であり、大衆が美に参画する可能性を担いうる。2021/07/02

imagawa_natsumi

0
「純粋ファシストは意外にも、反政治思想家グラムシのすぐ隣にいたのではないのかという考察」 ムッソリーニの右腕、ジュゼッペ・ボッダイが印象深い。あまりにも妥協の無いファシストだったため、保守派から「反体制的」と見なされてしまう。統帥を祭り上げるための俗悪な飾り物などを許さないほどに、反ロマン主義で、プロパガンダを奨励しないなど。「過去を現在形で語る」ことを否定し、統帥肝煎りの「革命展」には沈黙を守る。(しかしこの革命展、観てみたい。凄そうだ。)純粋ファシストは意外にも、反ファシストで20世紀を代表する政治思2012/11/25

smsh

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ムッソリーニの右腕、ジュゼッペ・ボッダイが印象深い。あまりにも妥協の無いファシストだったため、保守派から「反体制的」と見なされてしまう。統帥を祭り上げるための俗悪な飾り物などを許さないほどに、反ロマン主義で、プロパガンダを奨励しないなど。「過去を現在形で語る」ことを否定し、統帥肝煎りの「革命展」には沈黙を守る。(しかしこの革命展、観てみたい。凄そうだ。)純粋ファシストは意外にも、反ファシストで20世紀を代表する政治思想家グラムシの、 すぐ隣にいたのでは?との考察も興味深い。あまりに面白く一気読みした。2011/08/26

tkm66

0
資料、ですな2011/07/05

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