出版社内容情報
ワクチンと製薬マネー、工藤會、入管施設、太陽光発電、カジノ利権、企業の内部留保……。忖度報道に終始する大手メディアが報道しない「聖域」をテーマにした記事オムニバス。権力の横暴・怠慢、新利権、国家の大罪などをテーマにした、気鋭のジャーナリストたちによる入魂の記事15本。
※本書は2022年1月に刊行した宝島社新書『日本のタブー3.0』を改訂し、再編集したものです。
内容説明
「失われた30年」といわれる経済と国力の長期停滞。諦めきった国民はまさに「ゆで蛙」状態である。日本人を思考停止状態にした原因のひとつが、権力に忖度し、真実を報道することを放棄してきたマスメディアの存在だろう。そして、これを確信犯的に悪用する「ワル」たちはやりたい放題、日本人のカネと命をしゃぶり尽くしている状況だ。マスメディアと権力の合作とも言える「黒い聖域」―。その内情を、ぜひ垣間見ていただきたい。
目次
第1章 聖域の内幕(ワクチンと製薬マネー―医師とメディアの批判を封印する「製薬マネー」の実態;AIの闇―チャットGPT“生みの親”も懸念する「AIの暴走」と「犯罪利用」 ほか)
第2章 暴走する権力(維新の会―日本政界“台風の目”―お膝元で起きたストーカー騒動の顛末;官房機密費―非公表の裏で自民党による私的・党利党略の「流用疑惑」 ほか)
第3章 利権と黒幕(太陽光発電利権―大樹総研を率いる「令和のフィクサー」の正体;カジノ利権―反社人脈も暗躍した和歌山・長崎「IRの深い闇」 ほか)
第4章 自壊する組織(山口組分裂抗争・最終章―山健組が六代目山口組に復帰―神戸山口組「自壊」の深層;創価学会女性部(旧・婦人部)―自公政権に“隠然たる影響力”と囁かれる女性組織 ほか)
第5章 格差社会の深淵(企業の内部留保―莫大な「利益剰余金」を労働者へ配分しない日本企業;死刑制度―大手メディアが知っているのに報じない「極刑の真実」 ほか)
著者等紹介
鈴木智彦[スズキトモヒコ]
1966年生まれ。カメラマン兼ライター。暴力団系の取材経験が豊富
望月衣塑子[モチズキイソコ]
慶應義塾大学法学部卒業後、2000年に東京・中日新聞社に入社。千葉、神奈川、埼玉の各県警、東京地検特捜部などで事件を中心に取材。その後、経済部を経て社会部遊軍記者。17年4月以降は森友学園・加計学園問題の取材チームの一員となり、並行して官房長官会見で質問し続けた。17年に平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞を受賞。19年度、「税を追う」取材チームでJCJ大賞受賞
西〓伸彦[ニシザキノブヒコ]
1970年、岡山県生まれ。立命館大学卒。『週刊ポスト』記者を経て、2006年に『週刊文春』記者となり経済事件や政治、スポーツなどの取材を行う。20年11月からフリー
鳥集徹[トリダマリトオル]
1966年、兵庫県生まれ。出版社勤務等を経て、2004年から医療問題を中心にジャーナリストとして活動。15年に著書『新薬の罠』(文藝春秋)で第4回日本医学ジャーナリスト協会賞大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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