内容説明
関東大震災の瓦礫のなかから、純文学やプロレタリア文学、映画や写真などの新興メディアをも巻き込んで自立してゆく“探偵小説”。そのスリリングな通史にして、『北米探偵小説論』と双璧をなす著者畢生の長編文学論。
目次
第1章 亂歩変幻
第2章 天使のいない街
第3章 夜の放浪者たち
第4章 上海された男たち
第5章 放浪の終わり 探偵小説の完成
第6章 消されたレポート
第7章 戦後探偵小説の一側面
著者等紹介
野崎六助[ノザキロクスケ]
1947年、東京に生まれる。小説家、批評家として幅広く活躍している。『北米探偵小説論』(青豹書房、1991年)で1992年度日本推理作家協会賞受賞(現在は双葉文庫、2006年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
10
江戸川乱歩から始まり、プロレタリアアート植民地政策や関東大震災などの時代の象徴をも内包して展開していった探偵小説。個人的には大阪圭吉や「黒死館殺人事件」などの探偵小説の代表だけではなく、視点を変えると「どくろ杯」や「上海」、「第七官界彷徨」も探偵小説(未満?)などに挙げられていることが意外でした。2012/02/18
ブルーローズ
3
探偵小説以前から始まるので、江戸川乱歩には触れるものの、横溝氏などには言及がない。谷崎などの作品の切り口には新しいものがあるが。あ、探偵小説とミステリは違うということなのかな?2011/02/26




