内容説明
政治、経済、社会、文化のあらゆる領域で激動する21世紀の世界において、文学は成立するのか?するとしたら、いかなるかたちで、何のために?危機のなかの文学を問う。
目次
1 「文学」という存在(文学は必要か?教養、祈り、悪;普遍のつくり方―中世文学と聖杯;近代の始まりにおいて文学はどのようにポジションを定めたか―『ガルガンチュア』『パンタグリュエル』『ドン・キホーテ』について)
2 文学は何をするのか(民主主義社会における文学―マラルメと第三共和制;非文学へと開かれる文学―ルーセル的文学あるいは写真的文学;現実と超現実のあわいに―『ナジャ』の「声」;文学にとって行動とは何か―マルローの『人間の条件』における行動;今日の日本における空間の輻輳と作家たち)
3 文学に現れる近代(崩壊する風景を前にして―バルザック『農民』における楽園の二重性;『サラムボー』にみる古代への眼差し;「危機の文学」としてのサロメ神話;文芸の中にある知―「批評詩」へ向けたマラルメの道筋;「たけくらべ」に見る子どもたちの近代)
著者等紹介
赤羽研三[アカバケンゾウ]
1949年生まれ。東京都立大学大学院人文研究科博士課程満期退学。上智大学教授
大鐘敦子[オオガネアツコ]
1964年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学(文学博士)。関東学院大学教授
沖田吉穗[オキタヨシホ]
1950年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程満期退学。早稲田大学教授
神田浩一[カンダコウイチ]
1965年生まれ。東京大学大学院人文社会研究科博士課程満期退学(パリ第七大学文学博士)。一橋大学・フェリス女学院大学等非常勤講師
北山研二[キタヤマケンジ]
1949年生まれ。東京外国語大学大学院外国語学研究科修士課程修了。成城大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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