内容説明
言語、宗教、シュルレアリスムに引き裂かれた永遠の漂流詩人。理論的テクスト『個人的神話学』を収録。
目次
序章 凡庸なシュルレアリストの肖像
第1章 ドイツ語とフランス語―シュルレアリスムとは他者の言語を語ることである(とりわけアルザスのユダヤ人にとって)
第2章 内部と外部―シュルレアリスムには入り口はあるが出口はない(少なくとも天使に出会ってしまったものには)
第3章 夢と現実―シュルレアリスムは言葉から神話を作り出すことを可能にする(夢見るべき友のもとを立ち去ったものにすら)
第4章 ユダヤ教とキリスト教―宗教には入り口はなく出口だけがある(いくぶんかはシュルレアリスムのせいで)
第5章 回想と日記―記憶を語ろうとすると出来事が掻き乱しにやってくる(シュルレアリスムとは、にもかかわらずすべてを語れという命令である)
終章 出会われなかったシュルレアリストについて語るために
付録 『個人的神話学』序論
著者等紹介
鈴木雅雄[スズキマサオ]
1962年、東京生まれ。東京大学大学院地域文化研究科博士課程満期退学。パリ第七大学文学博士。専攻、シュルレアリスム研究。現在、早稲田大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。