内容説明
書くという行為=文学的爆弾。至高の“書物”を孤独に試みる言葉の錬金術師マラルメ。19世紀末のパリを騒然とさせた爆弾テロの閃光のなかで詩人マラルメが選んだ文学的“行動”の意味/戦略とは?気鋭の研究者が新たな視点で読み解く画期的考察。
目次
第1章 より高度な抗議の手段―爆弾と書物
第2章 まなざしの強度―書物と演劇
第3章 詩人の夢想―演劇と政治
第4章 有益な遠出―イギリスでの講演
第5章 行動―アナーキズムの問題性
第6章 より複雑なテュルソスへ
第7章 文学と第三共和制
第8章 詩が書かれる場
第9章 文学と宗教
第10章 文芸の共同体
結論
著者等紹介
中畑寛之[ナカハタヒロユキ]
1968年、福井県に生まれる。神戸大学大学院文化学研究科博士課程単位修得満期退学、文学博士。現在、神戸大学人文学研究科准教授。専攻、フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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