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内容説明
子ども茶碗、木像、幻燈、ひな人形、映画、満洲国の年画、中国の連環画、美術、そして着物…。生活雑貨やメディアにあふれる戦争のイメージを、豊富な図版とともに検証し、日々の暮らしの視点から戦争を捉え直す。ジャンルを超えた気鋭の論客による、新たな近代史の試み。
目次
軍国調の「子ども茶碗」1890’s‐1940’s
日露戦争軍人木像
日清・日露戦争期にいたる人形・玩具の諸相
幻燈から紙芝居へ―大衆の映像メディアと戦争
アニメーション映画『海の神兵』が描いたもの―戦時期国策映画の文脈から
偽りの年画―「十五年戦争」期に日本人が手がけた年画をめぐって
中国の“連環画”をめぐって―“日本鬼子”を鑑賞しつつ
戦争と美術と
着物柄の“軍歌”
著者等紹介
乾淑子[イヌイヨシコ]
山梨県に生まれる。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程修了、現在は東海大学教授。専攻は美術史、民俗芸術(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Toska
7
プロの芸術家によるハイ・アートではなく、身近な生活用品のデザインや娯楽に入り込んだ「戦争」を主題とする論集。軍国調の子ども茶碗や軍歌柄の着物、寺に奉納された日露戦争戦没者の木造、幻燈と紙芝居等々。「…当時の戦争柄は、この時代において社会全体が目指す近代化、欧米列強への仲間入りを果たすための通過儀礼としての戦争を言祝ぐ吉祥文様であった。端午の節句や男児の誕生を祝う着物に伝統武具を染めるように、軍艦、戦車、戦闘機、小銃、軍装、ラッパなどを染めるのである」(256頁)。面白い。2024/04/07
takao
2
ふむ2023/11/26
遅読星人
1
メモ:ところがこの十年ほど、各地の美術館で様々な形で戦争画が展示されるようになってきた。初めはごく目立たない形で、次第に展示されることが増えた。その展示コンセプトは、純粋に芸術としての絵画、美術として鑑賞しようと言う立場であったり、純粋に美術だといいて社会的責任から逃れることが許されるのだろうかという疑問とともに展示される。2020/09/01
ITAL
0
流し読みだ~!2008/11/18
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