目次
第1章 ジークリード・ヌネ(翻訳の誘惑―『神の息に吹かれる羽根』;愛の翻訳―『ミッツ』;「わたし」の中の外国人―『神の息に吹かれる羽根』から『ルーエナのために』へ)
第2章 シンシア・カドハタ(翻訳―母から娘へ;シンシア・カドハタの異空間への旅)
第3章 カレン・テイ・ヤマシタ(混血する文学;国境の上で)
第4章 ジュンパ・ラヒリ(流動するアイデンティティ;『名前をくれた人』)
著者等紹介
杉浦悦子[スギウラエツコ]
1947年、福島県に生まれる。東京学芸大学英語教育学部卒業、同大学大学院修士課程、広島大学大学院博士課程英語英文学専攻修了。多摩大学グローバルスタディーズ学部教授。専攻、アメリカ(二十世紀)文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まろ
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アジア系アメリカ文学へのインヴィテーションという感じ。読みたい本は増えたけど、研究対象になる作家は見つからず。2013/05/07
KUAD
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ラヒリだけ流し読み。p183「どれも他者との出会い、その悲しみの理解、共鳴から「知らない人を愛する」ことへという過程を描いている」p185「いくつものタイプの他者との遭遇を描いている。大人と子供、インド系アメリカ人の一世と二世(略)男と女、夫と妻、ラヒリが描く人物は、様々な境界の向こう側にいる者〈他者〉と出会う。そして二人の他者が理解し合い、愛し合うようになるとき、通訳者/仲介者が必要になるわけなのだが」p202「流転するのはベンガル系アメリカ人だけであろうか。(略)私たちの多くは変化と流転に身を任せて」2013/01/06