内容説明
吟遊詩人が歌い紡ぎ、写本に綴られ、今になお残る数多の中世歌謡を、汎ヨーロッパ的な伝統のうちにとらえ、多様性を秘めた「ひとつの統一体」としてラディカルに読み解く、中世ラテン文学の碩学による画期的大著。
目次
第1章 序―演者と演奏
第2章 宗教詩の興隆
第3章 「女心の歌」
第4章 中世恋愛詩の変容
第5章 「アルバ」あるいは「きぬぎぬの別れ」
第6章 舞踏歌
第7章 リアリズムの歌
著者等紹介
ドロンケ,ピーター[ドロンケ,ピーター][Dronke,Peter]
1934年、ニュージーランドに生まれる。ウェリントンのヴィクトリア大学卒業後、オックスフォード大学モードレン・カレッジに学ぶ。61年よりケンブリッジ大学中世ラテン文学担当レクチャラーとなり、89年同大教授。英国学士院会員
高田康成[タカダヤスナリ]
1950年、東京に生まれる。東京大学大学院修士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻、表象古典文化論
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。