内容説明
バブル経済の崩壊とともに危機にみまわれた日本の現代美術とその市場に深く絶望した気鋭の美術家が、勃興する地域通貨の運動をてがかりに構想する新しい美術、新しい市場、新しい共同体。腐朽しゆく近代の美術―制度を撃ち、来たるべき美術、来たるべき共同体へと向かう苦悶にみちた思考の精華。
目次
1 美術は市場から誕生する
2 オープンサークル・プロジェクトへの批判に答える
3 近代貨幣システムの限界を超えて
4 生活、共同体、美術の再生へ向けて
5 文化市場における競争と不平等
6 排除されたものに可能性がある
7 職業と道楽の地平をめざして
著者等紹介
白川昌生[シラカワヨシオ]
1948年、北九州市戸畑に生まれる。1981年、国立デュッセルドルフ美術大学卒業(マイスター)。美術作家、現在、前橋文化服装専門学校教諭、群馬県立女子大学非常勤講師
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