出版社内容情報
新資料によって明らかになる原爆投下の新真実。無視された医師たちの警告、隠蔽された残留放射線の実態――。マンハッタン計画に参加し、原爆投下直後の日本へも調査に訪れたアメリカ人医師が残した「葛藤と共謀」の全記録。
内容説明
原爆の開発から輸送、投下後の日本の現場調査まで、医師としてマンハッタン計画に参加したジェームズ・F.ノーランが遺したひと箱の資料。そこには、科学者でも軍人でもなく、「医師」という特異な立場で原爆に携わることになった男たちの激しい葛藤と、共謀の痕跡が生々しく残されていた。でたらめな許容線量の設定、軍部に握りつぶされた安全対策、暴走する科学者たち、そして日本の医師たちが広島・長崎でアメリカの調査団に投げかけた言葉とは―。
目次
第1章 ロスアラモスの生活
第2章 トリニティ実験
第3章 リトルボーイを送り届ける
第4章 広島
第5章 東京と長崎
第6章 放射線とその言説の管理
第7章 ビキニとエニウェトク
第8章 医師ノーランとテクニックの葛藤
第9章 一九八三
著者等紹介
ノーラン,Jr.,ジェームズ・L.[ノーラン,JR.,ジェームズL.] [Nolan,Jr.,James L.]
ウィリアムズ大学社会学教授。研究分野は、法と社会、文化、技術と社会の変化、比較歴史社会学など。マンハッタン計画に参加し、原爆の開発から輸送、投下後の調査まで、すべての過程にかかわった医師ジェームズ・F・ノーランの孫
藤沢町子[フジサワマチコ]
大阪生まれ。京都大学総合人間学部人間科学系卒業。一般企業の宣伝部・国際部を経て、現在は知財関連業務に従事。翻訳学校フェロー・アカデミーで出版翻訳を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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