叢書記号学的実践
スイユ―テクストから書物へ

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  • サイズ A5判/ページ数 543p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784891764210
  • NDC分類 901
  • Cコード C0098

内容説明

作者名、タイトル、序文、レイアウト…テクストを包みつつあらわにし、書物として経験させる、テクストの衣服ともいうべき、これら言語的・非言語的装置=「パラテクスト」。『アルシテクスト序説』、『パランプセスト』に続き、超テクスト性考察の掉尾を飾る、文学研究の硯学による渾身の大作。

目次

第1章 刊行者によるペリテクスト
第2章 作者名
第3章 タイトル
第4章 紹介寸評
第5章 献辞
第6章 エピグラフ
第7章 序文の審級
第8章 オリジナルな序文の機能
第9章 その他の序文、その他の機能
第10章 内題
第11章 注
第12章 公的エピテクスト
第13章 私的エピテクスト

著者等紹介

ジュネット,ジェラール[Genette,G´erard]
1930年、パリに生まれる。エコール・ノルマル出身。パリの国立社会科学高等研究院にて長く詩学を講じた(すでに退官)。ニューヨーク大学客員教授。ツヴェタン・トドロフらと詩学の専門誌『ポエティック』を創刊し、編集委員をつとめる。文彩研究、文芸批評、詩的言語の歴史研究、物語論、テクスト論、一般美学など、文学にかかわる広範囲の問題を該博な知識にもとづいて縦横に論じ、独自の理論構築をおこなう。『フィギュール』全4巻(1966、69、72年、99年)、『ミモロジック』(1976年)、『パランプセスト』(1982年)、『芸術の作品』全2巻(1994、97年)など、著書多数(詳細は「訳者あとがき」を参照のこと)

和泉涼一[イズミリョウイチ]
1954年、東京に生まれる。東京教育大学卒業後、筑波大学大学院博士課程を修了。フランス文学専攻。現在、茨城キリスト教大学文学部教授。主要訳書に、『物語のディスクール』(共訳、1985年)、『パランプセスト』(1995年、いずれも水声社)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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再読。普通に面白い。ていうか、訳者が言うようにジュネットのお茶目な面がすごい出ている。『物語のディスクール』なんかの記述的な生硬さとは全く違う。そう言う意味での読みやすさというか、軽い読み物としてもいい。蘊蓄満載。2023/03/04

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パラテクストと呼ばれる書物の周囲に置かれたテクストに関する、どちらかと言えば量的調査。パラテクストには下位区分があり、書物内のペリテクスト(タイトル、作者名、序文、献辞…)と、書物外のエピテクスト(打ち明け話、書簡、インタビュー、対談、さらには作者に関わる事実[人種、年齢、性別…])に分かれる。ほぼ無限だが、ここでは幾つか調査可能なものに絞りできるだけ例を紹介しながら分類と機能的役割を考察する。結論ではその総体的な機能が「作者の意図に合致する運命をテクストに保証すること」(458)と述べられとても明快。2023/01/01

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