内容説明
激烈なまでの強度で詩のうちに存在を刻み込む魂。“本当の生”を求め彷徨する肉体。その詩と生のあわいに立ち現れる“ひとつの他者”ランボー。不可能なものの真実の姿をエクリチュールのうちに現前させ、永遠の生を伝説の環から解き放つ。アカデミー・フランセーズ賞受賞。
目次
第1部 シャルルヴィル高等中学校の生徒(幼年抄;古典教育課程 ほか)
第2部 「あわれな兄貴」とともに(「醜いが気のよい男たち」の国で;殉教者、祈り、そして十字架の道行 ほか)
第3部 こことかなた(地獄堕ちの手帖;ロンドンの「若いパリジャン」 ほか)
第4部 アフリカ人ランボー(アデン、「おそろしい岩地…」;ハラル、ハイエナのいる町 ほか)