内容説明
ナチスは、いったいどのようにして音楽界を掌握していったのか。ナチスは、音楽のどんな効用に期待したのか。ナチスと音楽の錯綜した関係に様々な角度から光を当てる。
目次
不安と排除
脅しと恐怖
「合法的排除」、または職業官吏再建法
「一元化」、または全国音楽院
禁断の音楽、禁断の発言
ナチスの文化革命、または鉄のロマン主義
伝統音楽の効用、または世界に冠たるドイツ音楽
ドイツ音楽芸術のパレード、または全国音楽祭
晒ものにされた音楽、または頽廃音楽展
褐色のコンサートホール、そして総統のオーケストラ〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
1959のコールマン
3
☆3.5。マイケル・H・ケイター「第三帝国と音楽家たち」の訳者あとがきで明石氏本人が「手探りの状態で書いた本」「書きなおしてみたいと思っている」と書いている通り、中途半端の印象を受ける。とはいえ、「第三帝国における大衆音楽」や「テレージエンシュタット」について書かれている本がほとんど無いので、その意味では貴重と言える。是非とも「書きなおした」本を読んでみたいと思うのだが。またはケイター氏が書いた「ナチス・ドイツ文化におけるジャズ」「ナチ時代の作曲家たち」の邦訳、どこかの出版社が出さないかな~。2019/02/23
-
- 洋書
- Open Earth