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目次
五つのタイプの超テクスト性と、その一つとしてのイペルテクスト性
いくつかの前置き
アリストテレースにおける『パローイディアー』
パロディの誕生?
文彩としてのパロディ
一般的公準(ウルガータ)の作成
イペルテクスト的実践の総合的一覧表
短いパロディ
ウリポの遊戯
『言い換えれば』〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nranjen
5
重い。分厚い。図書館から早く返すようメールが来たので(ごめんなさい)超走り読み。はじめと、途中で提示される概念をおさえれば、あとは個別ケースの考察だとふまえてよいと思われる。しかしなんとその数80章!!!プルーストとフロベールに関してはおそらく同じ著者の他の本でじっくり押さえたほうが良さそう。情報量の多さと几帳面さと愛の強さはジュネットならでは。2018/02/01
鏡裕之
1
小説一般ではなく、文学についての本。文学の場合、先行するテキスト(イポテクスト hypotext)と後追いするテクスト(イペルテクスト hypertext)が存在する。『オデュッセイアー』というイポテクストがあって、それに対して、『アエネイス』や『ユリシーズ』というイペルテクストが、文学では存在する。その、イペルテクストの形を細かく追求した本。イペルテクストの形として変形と模倣の2つがあると説くが、分類として雑。厳密性に欠ける。文章レベルでの実例を出しての説明も不適切。論文ではなくエッセイとして読むべし。2021/07/04