内容説明
「印象主義」を単なる美術の一流派としてではなく、絵画・文学・音楽等の諸ジャンルを統括し、また、自然主義から象徴派までの諸潮流をも包括するキー・ワードとして捉え直し、隠された世紀末芸術の内的原理を剔出する、画期的「印象主義」研究。
目次
1 「印象主義は存在したか」
2 「見る、感じる、表現する―これが芸術のすべてだ」
3 「何よりも音楽を」
4 エドゥアール・デュジャルダンの「内的独白」
5 「すべては実に魅力的だ」
6 「生にしたがって創造せよ」
7 ポール・ヴェルレーヌの「言葉なき恋歌」
8 マルセル・プルーストの「無意志的記憶」
9 オーストリア・ドイツ印象主義の新しい世界感覚
10 イギリス印象主義の「生のスタイル」
11 「傑作のなかをさまよう魂」



