内容説明
原作誕生時の風俗習慣を隈無く調査。老舎と時代を同じくして北京に暮らした訳者によるみごとな翻訳。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おさむ
41
ノーベル文学賞候補だったとの噂も高い中国の小説家、老舎の代表作。北京で暮らす人力車夫の祥子をとおして、当時の下層民のくらしを赤裸々に描いています。残酷なまでの格差社会。絶望的な貧困を、逞しい商魂とバイタリティーで生き抜く女性たち。そんな中を、ただ流されて生きていく主人公。突然、訪れる生と隣合わせの死は、まるでその後の文化大革命で犠牲になった著者の運命そのままなようにも見えます。国民作家の魯迅にも通じる中国文学の香りを十分に感じさせてくれる小説でした。2017/04/24
とんこつ
4
卒論のために再読・精読。希望を胸に人力車を背負って北京の古城内を駆け巡る祥子だったが、三年苦労して働いて手に入れた自前の車はあっけないほど簡単に兵隊に奪われてしまう。苦難に直面するたびに何度も立ち上がるも、社会の動乱に翻弄され続けていき、社会の最下層にまで転落してしまう。そこで彼が見たものは、すべての幸福も不幸となってしまう、外の世界とは隔絶された北京の暗闇であった。希望と人命を背負って北京を駆けたのもはるか昔、最後には絶望と死だけを胸にかかえてのそのそと歩く車夫の姿がそこにはあった。2015/11/30
Masami
2
この方の訳は丁寧。最後の注釈は当時の中国の様子がよくわかる。2012/01/18
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