飄々楽学―新しい学問はこうして生まれつづける

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  • サイズ B6判/ページ数 346p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784891731144
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0045

内容説明

世界の生物物理学、バイオサイエンスを開拓・リードする大沢文夫さんとその仲間たち。ナノサイエンス、べん毛モーター、筋肉、高分子電解質…。仔馬たちがのびのび育った伝説の“オオサワ牧場”の主人が、60年に及ぶワクワクドキドキの研究とその未来を淡々と語る。

目次

終戦直前の名古屋大学
研究室(K研)の出発
高分子の研究
筋肉の研究へ
アクチン研究
日本生物物理学と名大分子生物学研究施設
研究テーマの拡がり
バクテリアべん毛研究スタート
生物物理分野の確立
二冊の英文著書について〔ほか〕

著者等紹介

大沢文夫[オオサワフミオ]
1922年大阪府生まれ。理学博士。1944年東京帝国大学理学部物理学科を卒業、名古屋帝国大学理学部助手。50年に助教授、59年に教授。1961年に理学部附属分子生物学研究施設教授。68年より大阪大学基礎工学部教授を併任。研究テーマは物理学、生命科学の広範囲にわたり、とくに生命現象の機構を解明すべく展開した物理学的方法論は世界的に高い評価を受け、生物物理学の発展に大きく寄与した。中日文化賞(昭和38年)、朝日賞(昭和50年)、藤原賞、紫綬褒章(ともに昭和60年)などを受賞している。日本学士院会員、名古屋大学名誉教授、大阪大学名誉教授。愛知工業大学客員教授。「大沢スクール」およびその系譜からは、生命科学の分野をリードする優れた人材が膨大に輩出している。いまもなお講義やゼミで若い学生に学問の楽しさ、素晴らしさを伝えている
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ryo Sogawa

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生物物理学の領域を切り拓いた研究者の回顧録。いわゆる境界領域だが、生物としても、物理としても面白い研究がしたかった、という言葉が心に残った。2016/10/13

Steppenwolf

0
大変面白く読ませてもらった。著者は,我が国における生物物理創始者の一人である。先見の明もあったと思う。多少自慢話を問わず語りに語ったという感を抱かされたが,羨ましい点も多々あった。 物理の本をノートに写し取りながら読んだとの話には見習わなければならないと感じた。 同じく生物物理の創始者和田昭允氏の自伝的書物を持っているので読み比べるつもりである。おそらく本書の著者大沢氏と和田氏は対照的な研究者人生を歩まれただろうと想像する。本書の著者は,本当に自由に研究を楽しまれていると思った。2011/02/07

こててこ

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積まずにもっと早く読了しておけばよかった。2012/01/18

driver1988

0
和田さんは分野の越境精神を共通感覚としてもっており、和田さんから「1つの分野に凝り固まることがいかに視野を狭くしてしまうか」を教わった。また、まさかゾウリムシが出てくるとは驚いた。しかし、考えてみればそんなことで驚いてしまう自分が問題なんだと反省した。とにかく科学に興味がある方、本業で携わっている方には是非一読をおススメしたい。それにしても、もっとコメントされてもいいはずなんだが。2010/10/24

rukaq

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読了、素晴らしかった。 生物としても物理としても面白い研究を という言葉や 日本人の良さを生かした研究というのが心に響いた。 また、世に出した論文のことをきちんと誇りに思っておられることが随所から感じられた。私も研究者として、今後世に出す成果一つ一つに誇りを持てるように仕事をしたいと思う。2022/10/15

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