マネキンさん今晩は―コーネル・ウールリッチ傑作短篇集〈4〉

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  • サイズ B6判/ページ数 277,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784891726706
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

内容説明

大都会に憧れて家出した娘が事件を目撃し、危険にさらされる表題作ほか、「爪」「裏窓」「睡眠口座」など40年代前半の名作6篇に、本邦初訳2篇を収録する。

著者等紹介

ウールリッチ,コーネル[ウールリッチ,コーネル][Woolrich,Cornell]
1903年12月4日ニューヨークに生まれ、1968年9月25日ニューヨークのホテルで死す。64年の生涯に227の中短篇を書いた短篇の名手だが、長篇ミステリも1940年の『黒衣の花嫁』以後18作発表、特にウイリアム・アイリッシュ名義の『幻の女』『暁の死線』でサスペンスの巨匠としての名声を博した。映画化やTVドラマ化された作品も数多い

門野集[カドノシュウ]
1962年横浜生まれ。一橋大学社会学部卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっぴー

45
『裏窓』目当てです。が、全て素晴らしかった!表題作ー姉を頼って田舎から出てきた娘さん。ですが姉にはやばい秘密があって…。『毒食らわば皿まで』ー殺人ハイですね。一人殺すも百人殺すも一緒。なんとなく分かります。『睡眠口座』ーこれが一番面白かったです!他人になりすまし、口座をゲットする、今でいう"なりすまし"。だがさすがコーネル・ウールリッチ。お返しは高くついた。1巻から全部読もう(*^^*)2017/10/01

星落秋風五丈原

19
大都会に憧れて家出した娘が事件を目撃し危険にさらされる表題作(Meet Me by the Mannequin)「爪The Customer's Always Right」「裏窓It Had to Be Murder」「睡眠口座Dormant Account」「毒食わば皿までMurder Always Gathers Momentum」「死者が語ればIf the Dead Could Talk」など6篇「我が家の出来事Murder at Mother's Knee」「霧のなかの家Crazy House」 2003/05/04

藤月はな(灯れ松明の火)

17
表題作や「我が家の出来事」は最初の印象が最悪だった男女(男性の方は警察関係者)が「嫌よ嫌よも好きの内」というように後に親密になるのはロマンス小説ならではですね。「毒喰らわば皿まで」は主人公が一つの殺人を犯したのを隠蔽し、大切な人にもひた隠しにしていたことで起きたたくさんの人々がなくなり、主人公も以前から持っていた資格をも剥奪してしまったことへの絶望を這いずり回った悲劇の連鎖に心の奥が苦くなります。「死者が語れば」は望月守宮氏の「無貌伝 綺譚会の惨劇」でのサーカスの話を思い出しました。2012/12/14

koo

9
 1940-43年長編デビュー後の短編8篇が収録、いずれも切れ味の良い佳作揃いでした。印象深かった「毒食わば皿まで」は普通なら破滅的クライムノベル、「爪」はこってりした奇妙な味系ですがこれらのネタでこんなに後味よく描かれるのはアイリッシュならでは。個人的なベストは「睡眠口座」新聞に載っていた眠っている銀行口座からお金を奪った主人公が巻き込まれるサスペンスです。長編デビュー後のこの時期の作品はイメージ通りの作風でいいですね。2024/05/16

浅木原

4
5から読んで1に戻った門野訳ウールリッチ短編集もこれでラスト。ヒッチコックの映画は見てないけど有名な「裏窓」はなるほど面白い。同じ〝語り手だけが些細な手掛かりから犯罪に気付く〟パターンは「我が家の問題」と一緒なんだけど、2作の読み口が全然違うのは不思議。しかしウールリッチはやっぱり少年少女ものが一番だと思うのでベストは表題作かな。「目覚める前に死なば」のチョーク、「ガラスの目玉」の義眼に続き、マネキンという小道具の使い方が抜群。やたらとブラックな転落劇「毒食らば皿まで」も好き。2016/01/24

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