内容説明
日本が好きで嫌いな日本人へ。「景気」の誕生をめぐる待望の日本概念史観。
目次
第1章 山
第2章 道
第3章 神
第4章 風
第5章 鳥
第6章 花
第7章 仏
第8章 時
第9章 夢
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
youxian♬*゜
10
【花鳥風月】とは、日本人の風流さやワビ・サビの世界のことだと考えてたけど、実際どんな世界なんだと思ってた。読み進めていくと、物事の成り立ちや考え方の起源から今までの日本人の思想を、山 夢 神 仏 道 などで示し、そして、風 鳥 花 月の話も。結局わかったようなわからないような感覚が今も残ってるけど、『花鳥風月とは「片方」を求めて「堺」を感じる世界』だという。そういう感覚的な捉え方でいいよって思えるのも日本人だからなのか。テーマにより理解度が全く異なったのも自分的に面白い。一冊持っておきたいような作品だった2019/01/31
袖崎いたる
6
道と夢のテーマに惹かれて。最初こそ気になるテーマだけ目を通せばいいかなぁと思ってパラパラやっていたら花鳥風月はカミのオトヅレ=微妙を感得するためのマルチメディアなのですという箇所が目に止まり、序文へ。そこで頼むから章立ては順番に読んでってくれよと書いてあり、うむむと読み始めた午後、そして3時間後にはあとがきへ。おもしろかった。読みかたとしては美術館をぶらりぶらりと眺め歩いている感じ。入ってこないものや専門的過ぎるのはふーんと通りすぎ、好きな箇所はじーっと見つめてみたりといった過ごしかたのできるそんな美術館2024/08/14
しん
4
花鳥風月という概念を化学的に解き明かしていく。いろんな観点から、解説をしてくれて興味深かった。あはれとか詫びとか、そういう日本人の感性の謎が少し解けたよう。神が情報というのもなるほどという感じ。ずっと読みたいと思っていたので、時間はかかったけど読めて良かった。2025/05/24
Hiroki Nishizumi
4
いやはやこれは面白い本だった。章によって惹きつけられ度合いが随分違ったが、道や花などの章は興味深い内容にノックアウトされた。2018/07/26




