出版社内容情報
2003年に出た「ソフトウェア要求」の待望の続編。(原著「Software Requirements 2」)
内容説明
ソフト開発の上流工程「要求プロセス」はプロジェクトの難題です。顧客に「要求は何ですか?」と単に聞くだけでは、正しい要求は出てきません。2003年に名著「ソフトウェア要求」でこの難題に取り組んだ著者が、再び本書で要求のベストプラクティスを私たちに提示してくれます。顧客の要求は、既にそこにあるものを定義するのではなく、顧客と共に考え、顧客自身も気付かない要求を引き出して「開発」していくもの―既刊書「ソフトウェア要求」で掲げたこのコンセプトを引き継いで、本書ではさらに一歩進んだ実践テクニックを紹介しています。
目次
第1部 要求の基本概念
第2部 要求のマネジメントビュー
第3部 顧客との対話
第4部 ユースケース
第5部 要求の書き方
第6部 要求プロセス
第7部 要求の管理
著者等紹介
ウィーガーズ,カール・E.[ウィーガーズ,カールE.][Wiegers,Karl E.]
Process Impact社のプリンシパルコンサルタント。彼の関心は、要求工学、ピアレビュー、プロセス改善、プロジェクトマネジメント、リスクマネジメントなど多岐にわたる。イーストマンコダック社に18年間勤務した経験を持ち、そこでは、写真研究者、ソフトウェア開発者、ソフトウェア管理者、ソフトウェアプロセスと品質改善のリーダーを務めていた。ボイジ州立大学で化学の理学士、イリノイ大学で有機化学の修士号と博士号を取得。IEEE、IEEEコンピュータソサエティ、ACM(米国計算機学会)のメンバー。Software Development magazine誌のProductivity Awardを2度受賞。IEEE Software magazine誌の編集委員を務め、またSoftware Development magazine誌の寄稿編集者でもある。ソフトウェア会議や専門学会での講演も多い
溝口真理子[ミゾグチマリコ]
大学卒業後、電機メーカーに勤務し、画像処理ソフトウェアの開発およびリレーショナルデータベースのテクニカルサポートに従事。現在はフリーでコンピュータ関連の翻訳に携わる
田沢恵[タザワメグミ]
宮城県仙台市出身。大学卒業後、電機メーカーに就職し、大型コンピュータの基本ソフトウェア開発に従事する。現在はフリーでコンピュータおよびビジネス関連書籍の翻訳に携わる
宗雅彦[ソウマサヒコ]
株式会社サイクス代表取締役・プリンシパルコンサルタント。外資系コンピュータメーカーの米国ソフトウェア研究所で、国際化UNIX開発、マルチプロセッサUNIXカーネルの開発プロジェクトに従事。その後、インターネットブーム熱かりしシリコンバレーで、ITベンチャーの技術発掘、投資、事業提携業務に携わる。2000年にITコンサルティング会社の株式会社サイクスを創業。2005年に米国Software Quality Engineering社とエス・キュー・イー・ジャパン株式会社を設立。日本の「ソフトウェアものづくり能力」向上への貢献をめざして、プロジェクトマネジメント、開発技術基盤、品質管理システム構築、テストプロセス改善等の支援コンサルティング推進中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。