感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワッピー
35
護国寺骨董市のはずれで邂逅。仏道、そして茶道の奥深さを平易な言葉で語られていて、相手を迎えいれ、自分を与えることについて考えさせられました。茶道とは縁もなく、自分には関わりのない高尚な世界だと思っていましたが、利休の「家はもらぬ(漏らぬ)ほど、食事は飢えぬ程にて足る事なり。是れ仏の教え、茶の湯の本意なり」という思想、余剰を求めず自然であるべきという教えには納得です。驚いたのは、(和式)便所の使い方、紙の落とし方にまで作法があった(正法眼蔵洗浄巻)こと、深みのある本書がたったの2か月で書かれたことでした。2025/01/22