内容説明
女でありながら男の名前を名乗り、家督を継いだ女城主「井伊直虎」。寧々やお江のように、関白や将軍の妻となった幸運な姫。甲斐姫のように武将も顔負けの勇ましい姫もいた。政略結婚の道具にされ、戦国武将とともに命を落とした姫は数知れない…。乱世の世を生きた五九人の姫たちの生涯に思いをはせながら城をめぐれば、いつもと違った城の姿が見えてくる。
目次
彦根城と女城主「井伊直虎」―女を捨て男として生きる
吉田郡山城と毛利元就の正室「妙玖」―一族を支えた内助の功
躑躅ヶ崎館と信玄の正室「三条夫人」―時代に翻弄された京の姫様
駿府城と徳川家康の母「お大の方」―一六年ぶりに親子再会
仙台城と伊達政宗の母「義姫」―毒を盛った子に看取られて
岡崎城と家康の正室「築山殿」―嫁姑の対立が招いた悲劇
岩村城と遠山景任の正室「岩村御前」―信長に翻弄され非業の死を遂げる
小谷城・北ノ庄城と「お市の方」―小豆の袋で信長救う
岐阜城と触粘の正室「濃姫」―歴史の舞台から消えた天下人の妻
長浜城と秀吉の正室「寧々」―夫の留守中は“女城主”に〔ほか〕
著者等紹介
濱口和久[ハマグチカズヒサ]
昭和43年10月14日、熊本県菊池市生まれ。熊本県立菊池高校卒。防衛大学校(37期)材料物性工学科卒。防衛庁陸上自衛隊第3施設群、日本政策研究センター研究員、栃木市首席政策監、國學院栃木短大講師、拓殖大学日本文化研究所客員教授などを経て、現在は防災・危機管理教育アドバイザー、拓殖大学地方政治行政研究所附属防災教育研究センター副センター長(客員教授)、一般財団法人防災教育推進協会常務理事・事務局長を務める。平成17年には領土問題への取り組みが評価され、日本青年会議所第19回人間力大賞「会頭特別賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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