内容説明
アメリカはなぜ終戦を急いだか?元寇に次ぐ日本史上二度目の本土防衛戦の真実。
目次
第1章 上陸作戦と対上陸作戦(上陸作戦とは?;対上陸作戦とは? ほか)
第2章 日本陸軍の対上陸作戦思想の背景(元寇;林子平の『海国兵談』 ほか)
第3章 明治陸軍の国土防衛とプロシア流戦術(プロシアシ式戦術教育の導入;鎮台制から師団制へ ほか)
第4章 大東亜戦争―島嶼守備作戦と松代大本営(島嶼守備作戦から本土決戦へ;大本営移転計画とインパール作戦 ほか)
第5章 対上陸作戦思想の混迷(後退配備・沿岸撃滅か、水際撃滅か?;後退配備が包含する重大な問題 ほか)
第6章 沖縄作戦の「戦訓」(沖縄作戦における水際撃滅の放棄と持久戦;沖縄戦場から帰還した将校による証言 ほか)
第7章 日本陸軍の「覚悟」―水際撃滅の徹底へ(「自己建存思想」を打破する先人の偉業;水際撃滅とは「刺違い」の戦いである ほか)
第8章 作戦構想の変更と第一線部隊の戸惑い(「水際撃滅」以前;「水際撃滅」の徹底 ほか)
第9章 本土決戦に勝算はあったか?(前線も銃後もない「軍民一体」の戦い;米軍の上陸作戦構想と日本軍の勝算)
第10章 大東亜共同宣言とポツダム宣言(大東亜共同宣言;カイロ宣言 ほか)
第11章 日本陸軍の「終戦」戦略(アメリカの対日戦略の変化;日本陸軍の対米「終戦」戦略 ほか)
著者等紹介
家村和幸[イエムラカズユキ]
兵法研究家、元陸上自衛官(二等陸佐)。昭和36年神奈川県生まれ。聖光学院高等学校卒業後、昭和55年、二等陸士で入隊、第10普通科連隊にて陸士長まで小銃手として奉職。昭和57年、防衛大学校に入学、国際関係論を専攻。卒業後は第72戦車連隊にて戦車小隊長、情報幹部、運用訓練幹部を拝命。その後、指揮幕僚課程、中部方面総監部兵站幕僚、戦車中隊長、陸上幕僚監部留学担当幕僚、第6偵察隊長、幹部学校選抜試験班長、同校戦術教官、研究本部教育訓練担当研究員を歴任し、平成22年10月退官、予備自衛官(予備二等陸佐)となる。日本兵法研究会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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