内容説明
楠木正成は天才的な兵法家であるとともに、智恵と仁愛と勇気に溢れ、いっさいの自我を捨て、ただ大義のために生きた真の武人である。その生涯は日本精神そのものであり、武士道精神の根源はここにある。楠木正成の遺訓を後世に伝えるために記された「楠流兵法書」を現代語訳し、さまざまな逸話などを交えつつ、初歩から分かりやすく解説する。
目次
武士としての名を潰さない―文武一元の理を知り、人の道を守る
「武」こそ世の中を統治するための備え―私を捨て「常変・変常の理」を心に刻む
君主の悪政を正し、諫めて死ぬ―道義を貫き、国とともに栄え、国とともに亡ぶ
有害な誘惑を退けてこそ武士―人の「和」を大切にし、人を侮らない
独りで知り、独りで思う―自らの心に欺かず、天の道を知る
「運」に五つあり―人運を大切にし、死生は義運にまかせる
上級者を敬い、下級者を慈しむ―邪心を抱くことなく、智恵を博める
賞は公正に、罰は明らかに―信賞必罰を重んじ、時に応じて軽重表裏を心得よ
将軍に求められる「礼」―欲を離れ、常に陣頭にて部下たちの心情を思う
「勇」に三つあり―「大勇」の心で己を正しく、大治を思い抱く〔ほか〕
著者等紹介
家村和幸[イエムラカズユキ]
兵法研究家。防衛大学校卒(国際関係論)幹部任官後、第72戦車連隊にて戦車小隊長、情報幹部、運用訓練幹部として勤務。その後、指揮幕僚課程、中部方面総監部兵站幕僚、戦車中隊長、陸上幕僚監部留学担当幕僚、第6偵察隊長、幹部学校選抜試験班長、同校戦術教官、研究本部教育訓練担当研究員を歴任し、平成22年10月退官、予備自衛官(予備二等陸佐)となる。現在、日本兵法研究会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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