内容説明
米外交文書二五万件を暴露し続ける「ウィキリークス」。歴史始まって以来の最大の機密漏洩事件の真相とは?中国共産党幹部五千人がスイスに秘密口座!日本は「肥満した負け犬」「長期ビジョンを欠落した指導者」と正確に描写!チュニジア政変を外交公電は予告していた…等々、ウィキリークスが暴露した世界情勢の裏側を徹底分析し、これからの情報戦争を活写する。
目次
プロローグ ウィキリークスの秘密暴露は情報テロか?
第1章 日本をめぐる噂と機密のあいだ
第2章 ウィキリークスが暴露した超弩級の中国機密
第3章 世界は密約と陰謀で動く、日本は友愛と善意で臨む
第4章 日米同盟に亀裂、米中同盟は深化
第5章 ウィキリークスでここまでわかった世界の裏舞台
第6章 なぜ日本は弘報(情報戦略)にこれほど脆弱なのか
第7章 密約・戦争・テロリズム
エピローグ 情報戦争、これからどうなる?
著者等紹介
宮崎正弘[ミヤザキマサヒロ]
昭和21年金沢市に生まれる。早稲田大学英文科中退。『日本学生新聞』編集長、月刊『浪曼』企画室長をへて、昭和57年に『もう一つの資源戦争』(講談社)で論壇へ。以降、『日米先端特許戦争』『拉致』『テロリズムと世界宗教戦争』など問題作を矢継ぎ早に発表して注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Humbaba
1
情報を発信するのがごく一部の限られた人たちだけであれば、制御することも可能だった。しかし、インターネットによって誰もが自由に情報を発信できる。そのため、機密が必ずしも守られる保証はなくなった。どのような情報であれ電子端末に保存すれば漏洩する可能性はある。大切なことは何を保存するかである。2015/10/27
風見じじい
1
ウィキリークスで明らかになった事と他の情報がごっちゃになって、ウィキリークスで示されたことかどうかが明示されておらず、本人の意見も交じって、あまりすっきりとは読めなかった。最近も日本政府の要人や国際企業の盗聴問題が出たが、今後も徐々に公表されるのだろう。2015/08/06
tak
1
ようやく読んだ。ウィキリークスというよりも、国際政治の裏話集です。2011/10/01
Alice
0
これからの時代に必要な力は情報を正確に読み取る力だな。2017/05/06
MoM.
0
個人的には文中の助動詞に時折違和感を感じた。内容に関しては、全てがウィキリークスの情報、というより他のソースの国際情勢がやや割合を多く占めるように感じた。しかし日本人の情報に対する認識の薄さに警鐘を鳴らすような興味深いものだった。2013/05/09