出版社内容情報
初の香港「地底都市」の案内書。黒社会(犯罪組織)の全リスト、活動地域、組織図、歴史を詳述。秘密結社の底力に愕然とするはずだ。
内容説明
「新義安」は中国公安相と結び本土進出をはかる。「14K」「和勝和」は繁華街の支配にしのぎを削る。元紅衛兵グループは殺人請負い・爆破強盗に走る。
目次
序章 香港黒社会の最近の傾向
第1章 香港における各種の犯罪
第2章 流出する黒社会
第3章 香港黒社会の組織と実態
第4章 香港黒社会の儀式・階級・規律
第5章 香港黒社会と中国返還問題
第6章 大中華黒社会圏の成立
第7章 香港黒社会の歴史
第8章 中国秘密結社の歴史と現状
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たす
5
香港映画が好きなので、図書館で見かけた古い本だったけど読んでみた。広大で混乱した中国を生き延びる為の秘密結社、そして黒社会。中国を統治することの難しさを改めて感じた。小さな砂(人々)を両手ですくい上げる(統治する)そばから、砂はどんどん手からこぼれ落ちてしまう。(筆者の表現より)そして1つ1つの砂はとても小さいけれど、その砂が膨大な数あるんだもの。大変だ。2021/02/01
ぱに
2
映画トワイライトウォリアーズを見て香港をもっと知りたくなって読んだ本6冊目。すごくおもしろかった!94年の本ということでちょっと古いので80年代が舞台のトワイライトウォリアーズの世界観に近いものを知ることができた気がする。映画界にも黒社会が手を伸ばしていたり構成人数の多さなども興味深かった。この本が出て30年、今はどうなってるのかも知りたくなった。また、歴史で習った太平天国の乱、アヘン戦争、日清戦争なども出てきてそれらとの黒社会の繋がりなどこの本すごくおもしろい2025/04/18
hirokoshi
0
映画「トワイライト・ウォリアーズ」の理解を深めるべく。油麻地の大ボスたちがどういう仕事してるのか参考になった!メモ:正義は悪に勝つという映画を作っているのが黒社会であり、鑑賞すれば金がそこに流れる皮肉/取り締まりを強めると次々と新たなアイデアが飛び出す/黒社会に参加した動機のうち一番多かったのは「保護を求めて」/入会儀式が秘儀であるために知っている者は語らず、さほど知らないものに限っていい加減にしゃべる/2025/04/22
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