出版社内容情報
強烈な社会党批判の書。このままでは政権奪取はおろか党再建すらできない。一部自民党を含む驚くべき大胆な新連合政権構想を提示する。
内容説明
保守独裁で政治は腐敗し、おごりを生む。が、政権交代をめざすラスト・チャンスに、社会党はイニシアティブをとれない。社会党孤立の構図から政界再編成の可能性までをさぐり、ダメ社会党を元社会党委員長石橋政嗣が叩く。
目次
はじめに 「やんぬるかな、社会党…」
第1章 「社会党」は政権交代の主導権をとれるか(社会党孤立の構図;社会党のこれが「ダメなものはダメ」;政権交代への道―政権最編成可能性)
第2章 私の国会活動のあしあと(生活現場から政策形成能力をみがく;政治の基本は現実主義だ;日米安全保障条約をめぐって;国会論戦―その論点はいまも新しい;いま「政治家」がいなくなった)
第3章 私が社会党でしてきたこと(社会党の党務と閥務;「石橋構想」と非武装中立論、そして自衛隊「違憲・合法」の論理;歴史的大転換―綱領「新宣言」の採択;私が代議士を辞めた理由)
第4章 私が果たしてきた「補完外交」(ゆれうごく中・ソのはざまで;同時多方面外交=派遣外交への取り組み;全方位外交―もうひとつの日米新時代へ;ソ連との長く厳しいおつきあい;朝鮮半島にわだかまる南北の諸問題;評価された野党外交の役割)
あとがき 「社会民主主義しかないのだが…」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズキパル
1
「政権交代なくしては、議会制民主主義は破壊されてしまう」との信条のもと、社会党の階級政党からの脱皮と新綱領の制定に尽力した石橋政嗣氏の書。氏は社会党では珍しい外交・防衛関係の政策通としていわゆる「自衛隊違憲・合法論」を唱えた。現代の視点からは現実性に乏しい社会党の対外政策だが、日米安保の一方的破棄を主張し、社会党を階級政党と見なしていた左派が大きな発言力を持っていた当時からすると、政権交代や社会民主主義を標榜していた石橋氏の主張はある種先進的。党内の不毛な派閥抗争への失望や東側諸国との補完外交の話も面白い2017/12/26
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- 和書
- ブリュメール18日