出版社内容情報
ダンテ、ゲーテから中原中也、伊藤比呂美まで
自分が最後に回帰するのは、国土でも言語でもなく、この無言の海の中心でしかありえない。だが一方、こうも思う。生きている限り、ひとは表層的な言語を発し続けるしかないのだと。それが人間の業であり、同時に倫理的な務めでもあるのだと。そして詩人とは、自らの内部に、無言の海とロゴスの地表とを併せ持ち、そのふたつを往還する存在ではなかったか。(「非分節深層地獄の叛乱」)
初めにありきは言葉?行為?詩ニカカッタ人は、世界をへめぐりながら、いつもいつも詩について考えている。異国にあって独特の視点と語り口で批評を書き継いできた著者の主要詩論を集成。絶対無分節へ――。ドイツ発、沈黙と言葉のはざまで問う、斬新な日本語詩論! 装幀=奥定泰之
四元 康祐[ヨツモトヤスヒロ]
著・文・その他
内容説明
初めにありきは言葉?行為?詩ニカカッタ人は、世界をへめぐりながら、いつもいつも詩について考えている。ドイツ発、沈黙と言葉のはざまで問う、斬新な日本語詩論!
目次
初めに言葉・力ありき―講演
詩人たちよ!(詩を絡め捕る散文の網―キアラン・カーソン『琥珀捕り』;詩と背中合わせに―高橋源一郎の小説 ほか)
詩と現実(詩を書く同僚;後輩諸君に告ぐ、「詩」との接触感染に注意せよ! ほか)
絶対無分節へ(翻訳―“詩の共和国”への通行証;クラクフ日記―歌物語再考 ほか)
著者等紹介
四元康祐[ヨツモトヤスヒロ]
1959年生まれ。詩集に『世界中年会議』(第3回山本健吉文学賞、第5回駿河梅花文学賞)、『噤みの午後』(第11回萩原朔太郎賞)、『日本語の虜囚』(第4回鮎川信夫賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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