内容説明
月刊『薔薇族』編集長が明かす、『薔薇族』30年間全仕事。
目次
第1章 創刊(エロ本を作る信念;運命の本 ほか)
第2章 読者(月刊化宣言;読者が第二書房にやって来た ほか)
第3章 才能(投稿から生まれたもの;楯四郎さんのこと ほか)
第4章 事件(チーマーとゲイバッシング;オウム信者とあるマスターの恋 ほか)
第5章 歴史(二丁目と『薔薇族』の誕生;読者の溜り場を作りたい ほか)
著者等紹介
伊藤文学[イトウブンガク]
1932年東京生まれ。世田谷学園、駒沢大学文学部を卒業後、父の設立した第二書房に入社。1971年7月に日本初の同性愛専門誌『薔薇族』を創刊し、以来30年間にわたり編集長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ybhkr
1
すごい!戦後日本ゲイカルチャーが詰まってる!伊藤文学さんて本名なんですね、しかもノンケで奥様も薔薇族の編集に携わっていらしたと。ゲイカルチャーを作っていたのがノンケ夫婦という驚き。しかし、ゲイ、レズビアンに対するリスペクトやサポート力はたいしたもの。純文学出版社として作ったお父様は反対なさらなかったのかしら?経営がうまくいっていたからかな?今、GLTBQという言葉が浸透してきているけど、そこに至る歴史や試行錯誤の一部がここにある。フランス人大富豪の話がBLみたいで興味深かった。2017/05/16
YUSENA
0
図書館で伊東文學先生の名前を見つけて思わず手に取る。 最初から最後まで面白かった。 その功労にかかわらずノンケな先生が薔薇族編集を通してみて来た同姓愛の歴史が綴られている。 トランスジェンダーについて、2000年時点で触れていて驚いた。 一見の価値あり。2017/09/11
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