天啓のゆくえ―宗教が分派するとき

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  • サイズ B6判/ページ数 350p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784890228362
  • NDC分類 178.8
  • Cコード C3014

内容説明

天理教―近代日本最大の宗教教団は、なぜ数多くの分派教団を生み出したのか。各時代ごとに天啓者待望、終末預言、霊能と秘儀を前面に押し出した分派教団出現の背景と、そのメカニズムに迫る。

目次

天理教系教団を研究するにあたって
第1部 天啓の終焉と天啓者待望の昂まり(教祖の後継者と分派の論理;大正期における天啓者待望)
第2部 終末預言の運動へ(ほんみちの出現と社会状況;終末論的宗教運動の挫折と変容)
第3部 秘儀と霊能の拡がり(霊能の継承と分派分立;芹沢光治良の晩年と天理教)
分派分立のメカニズム

著者等紹介

弓山達也[ユミヤマタツヤ]
1963年、奈良市に生まれる。1986年に法政大学文学部哲学科卒業後、大正大学大学院に学び、1991年に博士課程後期単位取得退学。2000年に博士(文学)。2001年より大正大学人間学部助教授。専攻は宗教社会学。新宗教や現代世界における霊性の問題に関心を持っている
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感想・レビュー

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awdunn

1
宗教組織の秩序・体制と神秘的な体験・力との関係とが、必ずしも一致しない場合に起こる事例・結末があるのだということを、実感をもって考えさせられた。宗教者が、超自然的な効能や結果を教理と結び付けて説明することは少なくないと思うが、明らかに超自然的な力を持っているように思われる人が、教団の論理と仲たがいすることは、往々に起こりうることかもしれない。「宗教的な現象が存在する」という大まかな前提を共有した者同士の対立ゆえに、何とも言い難いむずかしさがある気がした。2020/01/09

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